最終更新日 2025年2月12日 by ffther
女児が誕生した際には我が子の健やかな成長を願って雛人形を購入することになります。
毎年3月3日に飾るものですが、子供が大きくなって飾らなくなった場合には、処分を検討することになるでしょう。
また場合によっては遺品整理などで、自分のために買ってくれた雛人形が出てくるかもしれません。
このような場合には、大切なものであるためただゴミに捨てるのではなく、適切な処分方法を知っておくことが重要です。
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一般的に雛人形は、女の子がこれから元気に育っていくように、その子の身代わりとなり焼きを引き受けるという役目を持っています。
子供が病気をしたり怪我をしないように、毎年身代わりとなり見守ってくれた大切なものであるため、いらなくなったからといってゴミに捨てるわけにはいかないでしょう。
だからといってわが子の厄を引き受けた状態の人形を、他の子供に譲るのは良い方法ではありません。
一般的には我が子が大きくなったタイミングで手放すものとなりますが、どのような方法で手放すのが望ましい方法なのかわからない人は多く見られます。
身代わりということを考えると、お守りと似たようなものであることがわかるでしょう。
一般的にお守りを手放すとなった場合には、神社でお焚き上げをしてもらいます。
このようなことから雛人形を手放す時にも、ただ捨てるのではなく、供養してもらうのが一番の方法と言えます。
一般的に供養とはどのようなものなのかと言うと、尊敬や感謝の気持ちを仏などに対して示すことであり、食べ物やお花をお供えしたり、お経を読むことで行われます。
特に日本においては、人間だけではなく、思い入れの強かったものに対しても感謝の気持ちを込めて儀式を行うことがあるのです。
雛人形の供養もこれと同じことであり、これまでの子供の災いを代わりに引き受けてくれてありがとうという感謝の気持ちを伝えることが、供養の目的です。
そのため供養の時期は子供が成人した後など、無事に成長を見届けた頃に行うことが望ましいと言えます。
供養の方法としてはいくつかの方法がありますが、その一つが神社やお寺で行うものです。
神社やお寺に依頼した上で、供養をしてもらいます。
これは全ての神社やお寺で行なっているわけではないため、事前に供養ができるかということを、ホームページを確認したり電話をするなどして確認することが求められます。
一般的な費用の相場としては3000円から1万円程度がほとんどですが、雛人形の大きさや供養の方法により値段も異なります。
特に料金が設定されておらず、気持ちでと記載されているケースもありますが、このような場合でも、3000円から1万円程度を用意しておくことが望ましいです。
依頼方法としては持ち込みと郵送の2種類がありますが、受付の時間内に直接持ち込むか、宅急便などで送ります。
どちらの方法をとっても供養方法に違いは無い為、状況に応じ自分にあった方法を選ぶのがよいでしょう。
とはいえどちらを選ぶにしても事前に連絡が必要であり、手順をしっかりと確認しておくようにしましょう。
お寺や神社に届いたら、宮司さんやお坊さんなどが読経をしたりお焚き上げを行い供養をしてくれます。
中にはガラスケースに入れられたものなどがありますが、このようなものは郵送やお焚き上げの際に追加料金がプラスされたり、場合によっては受け付けてもらえない可能性も考えられます。
金属などの燃えないパーツは事前に外して依頼するとより安心と言えるでしょう。
二つ目の方法としては、一般社団法人日本人形協会に依頼するものが挙げられます。
この協会は日本の伝統的な工芸品や産業の振興を目的に活動する団体であり、その活動の一環として人形の供養代行サービスがあります。
費用は一箱5000円とされていて、郵送の際にはゆうパックの料金を支払う事になります。
インターネットサイト、もしくは電話で申し込みを行うとお人形差し出しキットが送付されます。
このキットの中にはにんぎょう札、お人形送り専用ラベル、手続きに関する説明書と代金振込票が入っています。
定められたサイズの箱を用意して、梱包して郵送し、所属されている代金振込票で代金を支払えば手続きが完了します。
送料は集荷の際に支払い、供養料は一週間以内に郵便局で支払いましょう。
毎年10月頃に人形感謝祭で供養されることになり、11月初めに供養済みのお知らせが届きます。
そして最後に自宅で供養する方法もあります。
自宅で供養するとなると、最終的には可燃ごみや粗大ごみとして処分することになると覚えておきましょう。
これまで守ってくれたことへの感謝を心の中で伝えながら作業をすることが望ましいです。
いつどうやって処分すれば良いのか、可燃ゴミなのか粗大ゴミなのかの確認については、住んでいる自治体により異なります。
事前にホームページや電話をして確認するようにしましょう。
より丁寧に供養するのであれば、白い和紙に人形を乗せてお清めの塩を振って感謝の気持ちを持ちお見送りをするのが良い方法です。