「デザインが気に入って買ったのに、キッチンに置いたらなんだか浮いてしまった…」
「おしゃれだけど、ポンプが固くて毎日の洗い物が小さなストレス…」
せっかくこだわって選んだはずのディスペンサーが、いつの間にか「残念な買い物」になってしまった経験、ありませんか。
その気持ち、痛いほどよく分かります。
こんにちは。
『さよなら、使い捨てボトル』の著者、葉山環です。
これまで数え切れないほどのディスペンサーと向き合い、時には手痛い失敗も経験してきました。
モノ選びの失敗は、時間もお金も、そして何より「暮らしを良くしたい」という素敵な気持ちまで、少しだけすり減らしてしまいますよね。
だからこそ、この記事では、私がたくさんの試行錯誤の末にたどり着いた、本当に長く愛せる「相棒」を見つけるための3つの視点をお伝えします。
もう、ディスペンサー選びで後悔させません。
参考: ディスペンサとは何か?意味や用途、吐出方法を分かりやすく解説
Contents
よくある失敗の一つが、「単品で見たときの印象」だけで選んでしまうことです。
雑貨屋さんでスポットライトを浴びていた姿は素敵だったのに、いざ自宅のキッチンに置くと、そこだけ違う空気を放っている…。
これは、モノを「点」で見てしまっているからかもしれません。
大切なのは、キッチンという空間全体を見渡し、他の道具たちとの「関係性」を考えることです。
例えば、こんな風に考えてみてはいかがでしょうか。
モノとの出会いは、人との出会いと同じ。
そのモノが一つあるだけで素敵、という視点から一歩進んで、「この子がチームに加わったら、どんな化学反応が起きるだろう?」と想像してみるのです。
あなたのキッチンというチームに、最高の仲間を迎えてあげてください。
デザインの次に考えたいのが、毎日の動作に寄り添ってくれるか、という視点です。
どんなに見た目が気に入っていても、使うたびに小さなストレスを感じていては、長く愛することは難しいでしょう。
ここでは、ディスペンサーを使う際の3つの動作に分解して、チェックポイントを見ていきます。
この3つの動作がすべてスムーズだと、ディスペンサーは単なる道具ではなく、あなたの家事を助けてくれる頼もしいパートナーになってくれます。
「環境のために、プラスチックは避けたい」
「ガラス製はおしゃれだけど、割ってしまいそうで怖い」
素材選びには、様々な価値観やライフスタイルが反映されますよね。
かつての私は、少しストイックになりすぎて「プラスチックは悪」といった記事を書き、読者の方から「息苦しい」とご指摘をいただいたこともありました。
その反省から学んだのは、素材に絶対的な善悪はない、ということです。
大切なのは、それぞれの素材が持つ「特性」を正しく理解し、今の自分の暮らしに合った選択をすること。
完璧な素材はありません。
それぞれの長所と短所を理解した上で、「今の私には、これが一番心地よい」と思えるものを選べば、それがあなたにとっての正解です。
最後に、ディスペンサー選びで失敗しないための3つの視点を、もう一度確認しましょう。
失敗しない選び方とは、100点満点の完璧なモノを探すことではありません。
今の自分の暮らしに優しく寄り添い、「これなら長く付き合っていけそう」と思える、80点の相棒を見つけることだと、私は思います。
この記事が、あなたの素敵な「相棒」探しの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
その一滴が、暮らしを変えるかもしれませんね。
最終更新日 2025年9月14日 by ffther